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ワンクリック詐欺

利用者をだましてブラウザ上のボタンを押させたり,リンクを選択させ,その行為をもって「費用が発生した」などと偽り代金を振り込ませようとする手口。1回クリックしただけでそのようなメッセージが出て来ることが多いので「ワンクリック詐欺」の名がある。本もののショッピングサイトに近づけるようにして2回クリックすると出て来る「ツークリック詐欺」もみられる。

「電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律」第3条で「…当該申込み又はその承諾の意思表示に際して,電磁的方法によりその映像面を介して,その消費者の申込み若しくはその承諾の意思表示を行う意思の有無について確認を求める措置を講じた場合」に契約が成立することになっている。したがって,確認画面がなければ,何回クリックしても契約は成立しない。確認画面があってクリックさせられても,それとわかりにくくしてあるなら契約は成立しない可能性が高い(引っかかったら最寄りの消費生活センターなどに相談)。


Amazonには「1-Clickで買う」というボタンがあり,これを使うと確認画面なしに直接品物を購入できる。しかしこれはAmazonが詐欺を働いているわけではなく,ログイン操作などで顧客の認証を済ませた状態ではじめて使えるし,注文後一定時間内はキャンセルできるようになっている。この方法はAmazonが特許を取っていた(1-Click特許)が,2017年に特許の期限切れを迎えた。このため,多くのショッピングサイトが今後ワンクリック注文機能を搭載するだろうと思われる。