多様な学習者が、一つの目標に向かって共同作業する中で、対話によって互いに理解を深め合う学習方法である。
協同学習との関係については、その違いを強調する研究者もいれば、両者を特に区別しない研究者もいる。そもそも協調学習という用語がなかった時代には、学習者同士の学び合いを取り入れた学習は協同学習(もしくは共同学習)と呼ばれていた。
敢えて違いを強調すれば、協調学習という用語(もしくはcollaborative learningの訳語)が提唱されたときには、
・学習の成果よりも学び方に注目する
・学習を個人的活動というより、社会的相互作用として捉える
・全員が同じ学習活動で同じ教育目標を達成することを求めない(学習者の違いを尊重する)
などの点が取り込まれたと考えられる。
なお、別項で解説する知識構成型ジグソー法が想定する協調学習は、建設的相互作用という言葉を用いずに述べれば、「一人ひとりのわかり方の違いを活かす学習」である。
【参照:協同学習、知識構成型ジグソー法】