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デジタル化の波を止めない!ICT先端校でのLibry導入事例 (関西大学高等部)

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関西大学高等部

関西大学高等部は、2010年に関西大学の併設校として開校した。「考動力」を育むことを掲げる中で、探究学習にも力をいれており、大学や一般企業、海外との繋がりを生かした独自のプログラムと環境を導入している。設立当初よりICT環境整備を進め、2020年度にはBYODを実現した。
今回は、理科主任・研究開発部主任の松村湖生こお教諭にお話を伺った。

 

 

かばんは重いより軽いほうがいい

関西大学高等部では、普通教室やマルチメディア教室、オープンスペースだけでなく、グラウンドやアリーナなど、校内全体に最先端のICT環境を整えている。「ICTに関しては、開校当初より『日本のトップを走りたい』という考えの下、整備を進めてきました。」と、松村教諭は語る。

共有のPCやタブレットの導入からスタートして整備を進め、2020年度は中学1年生から高校3年生までの全員が端末を持つ、BYOD完成年度となる。 中学生はiPadを所有し、高校進学時にMacBookに変更する生徒もいれば、そのままiPadを使う生徒もいる。タブレットとPCでは仕様が違うアプリが多いため、説明の際に細かな違いを考慮する必要はあるものの、特に問題なく運用できているそうだ。

 

さて、同校では昨年まで紙の「セミナーシリーズ」を使っていたが、今年よりリブリー版のみを導入している。紙の書籍なしでの導入の決め手は何だったのだろうか。

「端末だけでいろいろな学習が済むなら、そんなに素敵なことはないと思います。本校は府外から通う生徒も多いので、かばんは重いより軽いほうがいいなと考え、紙の書籍なしで導入しました。セミナーは長年使用していたので、この度セミナーがリブリーに対応したことを聞いて、すぐに導入を決めました。」
ICTを日常的に活用している同校にとって、リブリーはもってこいのサービスだったようだ。

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理科主任・研究開発部主任 松村湖生教諭

ペーパーレス化が進む中、問題集だけそのままではいけない

同校では、会議や成績入力・出席管理など、教務のペーパーレス化を推進してきた。生徒の学習もペーパーレス化することに、心配はなかったのだろうか。

「そのあたりは、大人が心配しているだけで、生徒たちは1日、2日で使いこなしてしまいます。実際にやってみないと分かりませんし、はじめから完璧なサービスはないと思っています。話し合いながらアップデートしていって、どんどん良いものになると思っていたので、心配はありませんでした。」と松村教諭は語る。リブリーは、教育現場の声に素早く対応してサービスを拡充してきたため、その辺りの信頼があったようだ。

中には「紙の書籍が欲しい」と言いに来た生徒もいたそうだが、デジタルベースに慣れなさいという指導をしているという。 「その生徒も、今ではもう何も言わず使っています。これからの時代、どっちもできないとダメですよね。デジタルに慣れていくのも教育かなと思っています。 ICTが大きく進んでいるのに、問題集だけ今まで通り解くのは違うと思うんですね。もう数年したら、紙が欲しいという生徒は出てこないと思いますよ。」

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iPadやMacBookでリブリ―を使う生徒

 

リブリーでは、紙のノートとペンを使ったこれまでと同じ学習方法(アナログ)で進めながら、持ち歩きや問題の検索などはICT(デジタル)によって効率化される。これも導入の敷居を下げてくれる嬉しいポイントの1つだ。

ノート点検の工数が大幅に削減された

科目にもよるが、セミナーを授業中に解かせるスタイルではなく、主に定期考査前に課題として取り組ませている。 今年からリブリーを導入したことで、ノート点検の工数を大幅に削減できたそうだ。

「今までは、まず集めたノートを職員室に持っていき、該当箇所を探し、抜けているかどうかを見る必要がありました。さらに解答を確認した後も、ハンコを押し、手元に記録して、それをExcelの表に打ち込み...としていたのが、リブリーでは1回で済みます。点検にかかる時間も、半分くらいに削減されたんじゃないでしょうか。」
手元がノートで溢れかえると、いい加減に見てしまいがちだが、リブリーでは生徒のノート写真を一覧で見ることができるため、より丁寧に点検できるようになったという。問題の正答率も把握できるため、生徒がどれだけ理解できているかという指標にし、授業に反映している先生もいるそうだ。

今後の展望

リブリーの活用に関して、今後の展望を伺った。 「今は1・2年生にリブリーを導入しているので、類題機能はまだ使いこなせていませんが、3年生になり、入試に向けて意識が高まってくると、この機能はすごく役立ってくると思います。」

最後に、これからのリブリーに期待することも語っていただいた。
「今は、パラパラと本をめくって問題を探したいので、教員は手元に1冊セミナーを用意しています。ですが今後、『難易度』や『実験データを活用した問題』など、細かい検索ができるようになれば、紙の書籍は要らないという先生も出てくるかもしれませんね。他の教科も、全部リブリーに入ったらいいのになと思います。」

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