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パフォーマンス評価

 いわゆる客観テスト以外の手段を用いて行う教育評価を、(広義の)パフォーマンス評価と呼ぶ。

 以前から、評価には筆記テストと実技テストという2つの方法が用いられていた。筆記テストの中でも、正誤式・選択式・穴埋め式などの課題を用い、解答は正解か不正解に明確に分けられ、主として知識を問うのに用いられるものは、特に客観テストと呼ばれる。筆記テストでもまとまった分量の記述を要求する論述や実技・作品制作などの方法により、個別の知識を評価するのではなく、技能や全体として何ができるかを評価するのが実技テストである。両者は目的等によって使い分けられていた。

 客観テストによる知識のみの評価に批判が向けられ、新しい学力観に基づく学習指導要領が改訂されるにつれて、個々の知識よりも思考力などを評価することが求められるようになり、パフォーマンス評価が重視されるようになった。特にアクティブ・ラーニングとの関係で、パフォーマンス課題を用いて行う狭義のパフォーマンス評価が注目を集めている。

 パフォーマンスを評価するのは困難で、評価者の主観的判断に左右される部分が多い(ゆえに客観テストではない)ため、ルーブリックなどを用いる。

【参照:パフォーマンス課題ルーブリック