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ハッカー

ハック(hack)とは「たたき切る」「やり抜く」「取り組む」などの意味を持つ英語であり,機械装置,電子機器,ソフトウェアなどの分野では技術的にあちこちいじくり回したり改造するなどの行為を指す。

電話システムがコンピュータ化される以前には「電話ハッカー」と呼ばれる人たちが電話システムに(通常は電話局だけが出すような)パルスを送りこんだりして悪戯をしたり無料通話(もちろん不正)していたということが書かれている本もある。

今日では「ハッカー」という言葉は主にソフトウェアに熟達した人たちを指して使われる。そのような熟達した人がハックする,ハッキングという場合,その言葉に悪い意味はない。たとえば東京大学名誉教授の和田英一氏は自らが企画した「ハックするのに快適な」高級キーボードにHappy Hackingキーボードと命名した(現在も販売されている)。

一方で,世の中では「悪さ」をする人のことをハッカーと呼ぶことも多い。古くからのハッカーたちには,そのような言葉の使い方に反対し,悪さをする人をクラッカーと呼んで区別するよう主張することもある。