2019年11月、英語民間試験の導入が延期されることが文部科学省より発表されました。また12月には、国語・数学の記述式問題の導入が見送られることも発表されました。
以下の記事は変更以前の内容になっているため、これまでの参考としてご覧ください。
大学入学共通テストに関する最新の情報につきましては、こちらの記事をお読みください。
大学入学センターは8月23日、大学入学共通テスト国語における記述式問題の段階表示について、詳細を公表しました。この記事では、その評価の方法について説明していきます。
記述式問題の段階表示について
大学入学共通テストの国語では、記述式問題の小問3問からなる大問1問が出題されます。
この記述式問題の評価については、マーク式問題の配点200点には含まれず、5段階表示が行われます。
今回明らかとなった評価方法の詳細は以下の通りです。
小問について
- 内容面に関する評価をa、b、cの3段階で表示し、そのうちa、bには解答の書き表し方に関する評価を*(アスタリスク)で付記する。
- つまり3つの小問はそれぞれa、a*、b、b*、cの5段階で評価される。
- 解答の書き表し方については、字数の上限など、解答の書き表し方に関するきまりに従っていない解答を「マイナス評価」とする。
大問について
- 小問の成績を用いて、A、B、C、D、Eの5段階で表示する。
*(アスタリスク)について
以下のような場合は、解答するに当たっての書き表し方に関するきまりに従っていないとされ、*(アスタリスク)がつくと考えられます。
- 指定された字数を超過している
- 判読不能な文字がある
- 解答用紙の升目の使い方に問題がある
- 指定された解答方法に従っていない
表を見てみると、アスタリスクは大問の成績には影響しないことが分かります。(例:小問1がa、2がb、3がbだと大問の成績はC。a*、b*、b*でもC)
資料には、「各大学は、大問の成績及び小問の成績を用いて受験者の学力を評価することができる」とあります。自分の受験する大学が、記述式問題の成績をどう活用するのか、今後も注目する必要があるでしょう。
詳しくは大学入試センターのHPをご確認ください。
表はどうやって見ればいいの?
例えば、次のように自己採点を行ったとします。
第1問
小問1 複数の正答の条件を全て満たしており、解答の書き方もばっちり → a
小問2 正答の条件のうち一部しか満たしておらず、指定字数を超えてしまった → b*
小問3 正答の条件のうち一部しか満たしていないが、解答の書き方はばっちり → b
この場合、小問1・2のa・b*のラインと、小問3のbのラインが重なるところを見ると、大問の評価はCとなることが分かります。