前回は、AbemaTVで当社の情報モラル教材が紹介されたことをきっかけに、「炎上」という事象にフォーカスを宛てて、炎上の歴史を2007年から刊行されている、当社の情報副教材・情報モラルとともに眺めてみるという記事を執筆いたしました!
今回は、そのAbemaTVでも紹介いただいた2023年の最新版「情報モラルAdvance」の中身で、炎上に関連した項目がどのように扱われているかを詳しく見ていこうと思います。
炎上関連の掲載内容
炎上
まずは「炎上」、AbemaTVでも紹介されたページですね。
前回の記事で紹介されたように2007年に「ブログ炎上」という項目で登場しています。2023年の情報モラルでは、SNSへの投稿が起点→拡散→炎上という黄金パターンを紹介しています。
お気づきでしょうか、基本的に2007年のころから「不用意な投稿→炎上」と本質は変わっていないし、特に2013年のSNSがモラル教材に定着してからは構造に変化はありません。
ではどういった点が最新の教材と言えるのか。
それはやはり、あれから10年を経た炎上事案の蓄積と分析によって、教材を編集出来たことではないかと考えています。
本書で言及されるように非常識な行動(バカッター問題)や差別的発言、近年では政治的思想の対立も見逃せません。
民主党バイデン氏と共和党トランプ氏が争った2020年アメリカ大統領選挙は世界規模で起きたその最たるものと言えるでしょう。
選挙後にトランプ元大統領支持者による議会占拠もありましたね。
炎上の仕組みに関しても図解を交えて分かりやすく解説しています。
まとめサイト+α
どんな炎上でも、時間さえ経てば次第に沈静化していきます。しかし、それは今燃えていないというだけで、火種を常に抱える状態へ移行しただけなのです。
特に、名寄せされてまとめサイト等が作られてしまうと、炎上がデジタルタトゥとなってしまい、情報がインターネット上に定着してしまうことになり、数年、下手をすれば一生残る情報となってしまいます。
こういった炎上から、常にインターネット上の愉快犯などから粘着されてしまい、関わりを持ってしまうことからネットストーカーのような犯罪被害に発展してしまうこともあるかもしれません。
本教材ではネットストーカーや忘れられる権利に関しても触れています。
その他の掲載内容
フェイクニュース
フェイクニュースと一口に言っても多種多様です。
上記で紹介されたような「電子レンジでスマホを温めると、すぐに充電完了!」のような身近なウソネタから、上記で少し触れた2020年の米国大統領選挙戦や、ウクライナや中東で起きている現在進行系の戦争でも、SNSを駆け巡るセンセーショナルなフェイクニュースは情報戦という形で活用されています。
なぜ、フェイクニュースが広まってしまうのか、というのも本書ではたとえば「エコーチェンバー現象」を示すなど,しっかりと解説しています!
これもまた、情報があふれる時代だからこそ身につけておきたいリテラシーですね。
身の回りの危険
漫画では、見え見えの詐欺メッセージに引っかかってしまったリョウスケ。
最近は企業公式からの通知は公式マークがつくようなサービスが増えてきているので、こういったあからさまに詐欺なのは、騙せる率が少ない気もしますね?
ちなみに筆者は最近とても巧妙な詐欺電話に遭遇しました!
昼休みにコレ出ました~アハハ。
— ed-ict|ICTを活用した教育情報発信メディア (@ed_ict_net) 2023年9月20日
音声ガイダンスの出来が良く、1を押して30秒ほどオペレーターとお話してしまいました。
→「お名前と生年月日を言ってください」
いやいや?そっちからかけてきたのに?
当に引用の通り。
明らかにおかしいので、すぐに切りました。
こっちも忙しいんでね! https://t.co/EfhSJ0U4nT
まさか音声ガイダンスまで完璧に作り込んでくるとは思いませんでした・・・。
先方からかけてきたのに「〇〇さまですか?」も聞かずに「お名前と生年月日を言ってください」と聞いてきたので、「いや名前の確認はおかしいやろ」と思い、電話を切りました!
↓ 実際に詐欺で使われた音声ガイダンスが聞けます!
「NTTファイナンス」をかたった不審なSMSや訪問及び自動音声による電話にご注意ください(2022年11月11日更新) | 新着情報 | NTTファイナンス株式会社
まとめ
いかがでしたでしょうか?
高校生向けの教材で、ここまでやっているとは知らず、筆者は驚きました。
本書は、広く一般層といわれる大学生から社会人でも知っておくべき内容が非常に多い一冊だと思います。
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