最近よく耳にするChromebook。
教育機関では、全世界で4,000万台が導入されています。(2019年4月時点)
そのChromebookについて、特徴やデータの考え方をマスタ先生に学びましょう。
Chromebookってなに?
Chromebookが届きましたね!
Chromebookって、最近よく聞くけど、一体何なのかしら?
Chromebookとは、Googleが開発したChromeOSを搭載したPCのことです。
Google Chrome上でさまざまなアプリを操作するため、サクサク動くのが特徴です。
また、価格も安く、セキュリティ面も充実しているため、多くの学校で採用されています。
起動もすごく速いわね。他のパソコンとはどう違うのかしら?
デバイスとデータの考え方が、WindowsやMacのパソコンと大きく異なります。
デバイスとデータの考え方はどう異なるの?
Chromebookは、Googleアカウントとデータが密接に紐づいています。
Googleアカウントでログインするので、Chromeのブックマークバーや、拡張機能、ドライブに保存しているファイルなどが他のデバイス間で同期されます。
それの何がうれしいのかしら...?
クラウド上にデータが保存されているため、別のChromebookでログインした場合にも、そのデータをすぐに参照することができます。
パソコンが動かなくなった場合や、買い替えた場合でも、データの移行が簡単におこなえます。
デバイスが違っても、クラウド上の同じデータにアクセスできるってことね。
待って!じゃあ、ネットワークに接続していないときは、ただの板になるの?
Chromebookがネットワークに接続していないときは?
いい質問です!Chromebookでは、Googleドライブに置いているデータをローカル環境に保存することができるようになっています。
再度ネットワーク接続がつながった際に、自動的に同期もしてくれるので、「あの時直した内容が反映されていない!」というのがありません。
ネットに繋がっていないと何もできないわけではないのね!
Windowsを置き換えられるの?
私はWordをよく使うのだけど、Chromebookでも使えるのかしら。
Microsoft365を購入すれば、Google PlayストアからAndroid版のMicrosoft Officeアプリをインストールして使うことができます。※
また、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleスライドなどは無料で利用できるので、それぞれWord、Excel、PowerPointと似たような作業をすることはできますよ。
※機能は制限されますが、webブラウザで使える「Office Online」であれば、無料で利用可能です。
Windowsを置き換えられるというわけではないのね。
そうですね。例えばGoogleドキュメントであれば縦書きが標準に搭載されていません。
数式は標準で利用できますが、Wordのように使うことは難しいようです。※
また、Googleスプレットシートについても、関数はおおむね対応していますが、細かな仕様が異なることもありますので、まったく同じというわけにはいきません。※
※拡張機能をインストールすれば、使いやすくなります。
※スプレットシートならではの関数もあるので、一長一短です。
すべてをChromebookに置き換えられるわけではないけれど、さまざまなアプリを活用すれば、これまで以上に便利になりそうね!
- Chromebookはデータの持ち方、考え方が大きく異なる。
- ドキュメントやスプレットシートを、WordやExcelにそのまま置き換えることは難しい。
- しかし、それぞれWordにはない非常に強力な機能(編集管理機能など)を持っており、使い方によってはWord以上のことも可能。