米国の社会心理学者アロンソンが提唱したグループ学習の方法。協同を通して人間関係を構築し、自尊心を高めることを目的とする。ホームグループ(ジグソーグループ)で資料を分担し、同じ資料を選んだ者同士でエキスパートグループを組んで学習し、その結果をホームグループに持ち寄って学習を進める。
ジグソー法が生まれた背景には、米国における人種統合政策がある。これによって相互理解が深まるどころか学校や地域で対立が生じ、黒人等の子供は学校で萎縮する結果となった。アロンソンは教室が競争的な環境であることがその原因だと考え、教室を協同的な環境に変えるために、相互依存構造を組み込んだジグソー学習を考案した。協同を推奨するのではなく、授業(学習課題)に構造的に埋め込んだところに特徴がある。
【参考:協同学習、知識構成型ジグソー法】